アスクル、ランサムウェア感染によるシステム障害が発生 受注・出荷を停止、復旧のめど立たず

通販大手のアスクル株式会社は、2025年10月19日にランサムウェア感染による大規模なシステム障害が発生したことを発表しました。この影響により、法人向け通販サービス「ASKUL(アスクル)」、「ソロエルアリーナ」、および個人向け通販サービス「LOHACO(ロハコ)」の全サイトで、現在、受注および出荷業務を停止しています。

障害の概要と現状

  • 原因: コンピュータウイルスの一種であるランサムウェアへの感染。
  • 影響サービス: ASKUL、ソロエルアリーナ、LOHACOなどの通販サービス。
  • 業務への影響:
    • 受注・出荷業務の全面停止。
    • すでに注文済みの商品についても、一部を除き順次キャンセル対応が取られています。
    • 新規の会員登録や一部の問い合わせ対応、配送追跡なども停止または遅延しています。
  • 情報流出の可能性: 個人情報や顧客データなどの外部への流出を含めた影響範囲について、現在、調査を急いでいる状況です。
  • 復旧の見通し: 記事作成時点(10月22日)で、サービスの復旧時期は未定としています。

広がる影響

このシステム障害は、アスクルの物流子会社であるアスクルロジストの配送サービスにも影響を及ぼしており、一部の集荷業務が停止しています。

さらに、アスクルの物流システムを利用している他の企業にも影響が波及しており、株式会社良品計画の「無印良品」や「ロフト」などのインターネットストアでも販売停止措置が取られるなど、広範囲にわたる影響が出ています。

会社側の対応

アスクルは、ウェブサイト上で謝罪文を掲載し、お客様や関係者への多大な迷惑、心配を心よりお詫びするとともに、一刻も早い復旧に向けて対応を進めているとしています。また、最新の情報は同社の企業サイトや各サービスサイトで随時更新されています。

問題の長期化を受けて、10月28日に予定されていた月次の業績公表を延期する可能性も示唆されています。


(注:この記事は、検索結果に基づき、2025年10月22日時点の情報をまとめたものです。最新かつ詳細な情報は、アスクル株式会社の公式発表をご確認ください。)