プロが思わず心の中で「それじゃない…!」とツッコむ!フレンチレストランでの“お客様の行動”100選
格式高いフレンチレストランでは、料理やサービスと同様に、お客様の振る舞いも空間を構成する大切な要素です。しかし、お客様に悪気はなくても、プロのサービススタッフやシェフが思わず「おや?」と感じてしまう、ツッコミどころ満載な行動も少なくありません。
ここでは、フレンチレストランで働く人々が目撃した(であろう)、知っておきたいマナー違反から、思わずクスリとしてしまう**「あるある」**まで、100項目をリストアップしました。

【入店〜着席編】(1〜15)
- 入店時の挨拶に、目も合わせず指で人数を示す。
- 予約名を告げず、「今、着いたんだけど」とだけ言う。
- コートを脱ぐ前に席に突進し、椅子に座ってから「コートは?」と尋ねる。
- 着席時、椅子の右側から無理やり座ろうとする。(正しくは左側から)
- スタッフが椅子を引く前に、自分で椅子を動かして「ガチャッ」と音を立てる。
- ナプキンを広げず、首元のシャツの襟に引っ掛ける。(焼肉屋のエプロンではない)
- ナプキンを広げずに、ずっと膝の上で丸めて置いている。
- 席に着くや否や、スマートフォンをテーブルの真ん中に置く。
- バッグをテーブルの上に置こうとする。
- 大声で「予約した〇〇です!」と叫ぶ。
- 着席してすぐに、メニューも見ずに「とりあえずビール!」と大声で注文。
- 強い香水やオーデコロンで、料理の香りをかき消してしまう。
- Tシャツ、短パン、サンダルなどのカジュアルすぎる服装で来店。
- 「ドレスコード?そんなの関係ないでしょ」という態度を露骨に出す。
- 席に着いた途端、携帯でスピーカーフォンにして話し始める。
【オーダー・メニュー編】(16〜30)
- メニューを開く前に「一番高いワイン持ってきて」と言う。
- アレルギーを尋ねられたとき、「特にないよ」と言った後に「あ、でも生クリームと甲殻類と…」と大量に言い始める。
- メニューの内容をスタッフに一切聞かず、勘で決める。
- サービススタッフを指さしで呼び、「おい!」と声をかける。
- ウェイターを呼ぶときに、声を荒げて「すみませーん!」と叫ぶ。
- ウェイターが来ても、話の途中で無視して同伴者と話し始める。
- コース料理の全てを「火を通して」とオーダーする。(シェフ涙目)
- 「この料理、どんなもの?」と尋ねた後、説明を途中で遮る。
- ソースの名前を何度も間違える。(例:バルサミコ→バルサミコス)
- 料理名ではなく、「これの隣の、この皿」と指で示す。
- ドリンクメニューを延々と眺めた挙句、「やっぱり水でいいや」と言う。
- 自分の注文は決まっていないのに、同伴者に「早く決めなよ」と催促する。
- 目の前のパンの皿に、自分のスマホを置いてしまう。
- 「小さいポーションで全種類出して」と、シェフ泣かせのワガママを言う。
- コースなのに、途中で「ご飯が食べたい」とライスを注文する。
【食事中の作法編】(31〜60)
- スープを飲むときにズルズルと音を立てる。
- スープをフーフーと息を吹きかけて冷ます。
- 皿を持ち上げて、口元に近づけて食べる。(洋食器は持ち上げない)
- ナイフを握るように持つ。(鉛筆持ちが基本)
- 食事中に手を膝の上に隠す。(テーブルに手首まで見せるのがマナー)
- パンをちぎらずに、そのままかぶりつく。
- パンくずを自分で集めて、パン皿に戻そうとする。
- フォークやナイフを落としたときに、自分で拾おうとする。
- 料理が美味しかったとき、シェフに大声で「おいしいよ!」と叫ぶ。
- 咀嚼音(クチャクチャ)が大きい。
- 魚の身を、ナイフで叩きつけるようにして切る。
- 肉料理の付け合わせの野菜を、先に全部食べてしまう。
- 食事が終わってもカトラリーを「ハ」の字に置いたままにする。(揃えて置くのが終了のサイン)
- カトラリーを「皿のフチ」ではなくテーブルの上に置く。
- 魚料理なのに、ナイフとフォークを間違って使おうとする。
- 料理を食べるために、猫背になって顔を皿に近づける。
- フォークを右手に持ち替えて、ナイフを使わずに食事をしようとする。
- ワインを頼んだのに、すぐに一気飲みしてしまう。
- 隣の席の会話に耳を立て、露骨に笑い出す。
- 食事中、頻繁に席を立ち、店内をウロウロする。
- パスタ(スパゲッティなど)をナイフで切ろうとする。
- パン皿のパンを、ナイフで切って食べる。
- 料理の提供後、すぐに「お塩をもらえますか?」と味見せずに調味料を求める。
- 食事中に電話がかかってきて、席でそのまま話し続ける。
- 使用済みナプキンを、テーブルの上に広げて置いて席を立つ。
- 料理の写真を撮るために、立ち上がって席を移動する。
- 料理を冷まそうと、手のひらで扇ぐ。
- 料理の量が少ないと、露骨に不満そうな顔をする。
- 食べ終わっていないお皿を勝手に重ねようとする。
- お店の皿やグラスを指で何度も叩く。
【写真・SNS編】(61〜75)
- 料理が来るたびにフラッシュを焚いて撮影する。
- 料理の真上から撮るために、立って身を乗り出す。
- スタッフに「もう少し待って、まだ撮っているから」と料理の下げ時を指示する。
- 店内の写真を撮る際に、他のお客様を無許可で写し込む。
- 自撮り棒や大型の三脚を持ち込んで撮影を始める。
- 料理が冷めても気にせず、何十分も撮影を続ける。
- SNSで店名や料理を酷評しつつ、不満を伝えることなく帰る。
- 「SNSに載せるから、シェフを呼んで」と求める。
- 料理の説明をスマートフォンで録音しようとする。
- 店の雰囲気に合わない、大げさなポーズをしながら記念撮影をする。
- 撮影許可を求めたにも関わらず、他のお客様の迷惑になる場所で撮影を始める。
- 撮影後に、使った私物をテーブルに放置したままにする。
- 撮影のために、グラスの位置を勝手に変えてしまう。
- ドリンクの泡が消えるまで撮影を続ける。
- 料理の感想ではなく、「#映え」というハッシュタグだけを連発する。
【会計・退店編】(76〜100)
- 会計時、同伴者の前で「私、いくらまで払うわ」と現金をテーブルに出して集金し始める。
- サービススタッフを呼び止めず、レジを探して店内をウロウロする。
- テーブルで電卓を取り出し、割り勘の計算を大々的に始める。
- お店の人が見ていないところで、コソコソとパンやアメニティをバッグにしまう。
- 支払いの際に、お札をバラバラと散らして渡す。
- クレジットカード決済時、「暗証番号を代わりに押して」と頼む。
- 食後のナプキンを、几帳面に綺麗に畳んでテーブルの上に置く。 (使用済みのナプキンを丁寧に畳んでテーブルに置くと、「料理が不満でした」というサインになるため、軽くクシャッと置いて退店するのがスマート)
- 席を立つ際、椅子を元の位置に戻さずにそのままにする。
- ウェイティングスペースで、大声でタクシー会社に電話をかける。
- 退店時に、厨房にまで入ろうとしてシェフに挨拶を試みる。
- 「さっきの料理、美味しくなかった」と、食後ギリギリになってクレームを言う。
- 次の予約客が待っているのに、席で長々と話し続ける。
- 退店時、大声で「また来るね!」と叫びながら出口に向かう。
- 「〇〇の店長と友達だ」と、関係のない店の名前を出して優遇を求める。
- 席を立つ前に、テーブルの上にある食べ残しをまとめて一つの皿に寄せ始める。
- テーブル担当のスタッフを捕まえ、「お店の裏話を聞かせて」と聞く。
- 忘れ物を取りに戻った際、「勝手に部屋に入った!」と怒り出す。
- 席を立った後、ナプキンが床に落ちていても気づかない。
- 閉店時間ギリギリまで粘り、スタッフに「早く帰りたい」というオーラを出させる。
- 「このナイフ、売ってもらえない?」とカトラリーの購入を求める。
- 店内に置かれたアートやオブジェに触ろうとする。
- 席で咳き込んでも、口に手を当てるなどの配慮をしない。
- 支払いが済んでも、店外の入り口付近に立って話し込み、次の客の邪魔になる。
- スタッフに「チップはいる?」と直接尋ねる。
- 何も言わずに無言で立ち上がり、そのまま店を出てしまう。
スマートな振る舞いの鍵は「周囲への配慮」と「スタッフへの敬意」です。 これらのツッコミどころを反面教師として、お客様もスタッフも気持ちよく過ごせるフレンチでのひとときを楽しんでください。