飲食店スタッフが円満退社するために！退職時に「すべきこと」完全リスト

2025年10月16日 2025年10月16日

shoyamazaki

退職は新しいキャリアへの一歩。お世話になったお店に迷惑をかけず、気持ちよく送り出してもらうためには、適切な手順を踏むことが大切です。特に人手不足になりがちな飲食店では、早めの行動と丁寧な引継ぎが円満退社の鍵となります。

ここでは、飲食店で働くスタッフが辞めることを決めたときにやるべきことを、順序立ててリストアップしました。

まず、自分の置かれている状況と会社のルールを確認しましょう。

やること	詳細	備考
① 就業規則の確認	退職を申し出る期限（例：退職日の1ヶ月前まで）が定められていないかを確認する。	法的には2週間前までで問題ないが、円満退社のためには会社のルールや慣習を尊重し、1ヶ月〜2ヶ月前を目安に伝えるのがベター。
② 退職希望日の決定	会社の規定と、引継ぎに必要な期間を考慮して、退職希望日を暫定的に決めておく。	有給休暇の消化希望があれば、その期間も含めて逆算しておく。
③ 退職理由の整理	店長・上司に伝える退職理由を整理する。（ポジティブな理由を心がける）	「一身上の都合」で構わないが、詳細を求められた場合に備え、前向きな理由を用意しておくとスムーズ。
④ 転職先（または今後）の健康保険・年金の手続きを確認	転職先での加入、または国民健康保険・国民年金への切り替えなど、退職後の手続きを事前に調べておく。	会社から受け取る離職票や源泉徴収票が必要になる。

準備ができたら、直属の上司に退職の意思を伝えます。

やること	詳細	備考
⑤ 直属の上司に口頭で伝える	お客様が少なく、落ち着いて話せるタイミングを選び、「お時間をいただきたい」と切り出して、退職の意思を直接伝える。	メールやLINEなど、記録の残る方法は避けるのがマナー。感謝の言葉と引継ぎへの協力姿勢を添える。
⑥ 退職日と最終出社日の決定	上司と話し合い、引継ぎ期間などを考慮して正式な退職日と最終出社日を決定する。	有給休暇の残日数があれば、消化の意向も伝える。
⑦ 退職届（または退職願）の提出	会社から指示された形式（手書き、PC作成など）で、指定された期日までに提出する。	正社員の場合に提出を求められることが多い。アルバイトの場合は不要なこともあるため指示に従う。
⑧ 業務の引継ぎ計画の作成・実行	担当していた業務内容を洗い出し、引継ぎ資料を作成したり、後任者へのレクチャーを責任を持って行う。	マニュアルやレシピ、仕入れ先、シフト作成方法など、他のスタッフが困らないように丁寧に。
⑨ 社内・社外への挨拶	最終出社日に、お世話になった社員やアルバイト、必要であれば取引先へ感謝を伝える挨拶をする。	店長と相談し、伝える範囲やタイミングを決める。

最終日と退職後も、必要な手続きを忘れずに行います。

やること	詳細	備考
⑩ 会社からの貸与品の返却	制服（ユニフォーム）、健康保険証（扶養家族分も）、名刺、社員証、鍵、マニュアルなど、会社から借りていたものを全て返却する。	返却リストを事前に確認し、漏れがないように。
⑪ 会社から受け取る書類の確認	会社から受け取るべき書類（源泉徴収票、離職票、雇用保険被保険者証、年金手帳など）を確認し、受取方法（手渡し、郵送など）と時期を確認する。	これらの書類は、転職先や失業保険、次の健康保険・年金の手続きに必要となる重要な書類です。
⑫ 住所・連絡先の確認	退職後に書類を郵送してもらうために、会社に伝えている住所や連絡先が正しいか最終確認する。	郵送物が確実に届くようにしておきましょう。

円満退社のための心得

このリストを参考に、スムーズで気持ちの良い退職を実現し、次のステージへと進んでください。